よく読まれてしかも売り込み効果にもなる3つの要素があります。あまり知られてはいませんが、知っていると目に留まる広告・記事が書けます。
当記事では、スラスラ読んでもらい売り込みにも効果的な文章の書き方をご紹介します。
読まれる3要素
よく読まれてしかも売り込み効果がある3つの要素はこちらです。
- 短い文章
- 短い段落
- 短くて簡単な言葉
ぎっしり文字の詰まった文章を見ると、それだけで読む気が失せるということはないでしょうか。読みにくいですよね。気になることが書いてあるようでも「まあいいか」と素通りしてしまうかもしれません。
伝えたいことを読んでもらうには、長い段落を使うのではなく短い段落に区切ることです。同じ文字数を使っても一つひとつの文章が短い場合、たくさんの活字を読んでいるという風には感じません。
良い例が誰かと会話しているときに使っている文章です。
人と話をするときに、長々と話すことはあるとしても一つの文章がものすごく長くはならないです。一文があまりにも長かったら、自分も相手も理解できませんから、当たり前ですよね。
文章が書かれている場合も話すときと同じです。それを読んでいる人は、最初に読んだ内容を記憶したまま他の内容を理解しなくてはなりません。そのため一文が長すぎると言いたいことが伝わらなくなります。
簡単な言葉を使うのは、書いたことをしっかり伝えるためです。読んで意味が曖昧であったり、つかえてしまうようなら、読みにくいですし理解しにくいです。
どうぞ、こちらを読んでみて下さい。
今回ご連絡させて頂きましたのは、「〇〇サービス」愛用者の意見を集積し分析した結果より「〇〇サービス」の事業主でいらっしゃる〇〇様にご提供できるターゲット市場をご説明させていただくためです。
舌を噛みそうになりませんでしたか。声に出して読んでみるともっとよくわかるかと思います。もしこれを次のように書き直した場合、すこしわかりやすいのではないでしょうか。
今回ご連絡させて頂きましたのは、これまでの顧客データを活用し新規顧客を増やすご案内をするためです。
広告のコピーは、何を伝えようとしているのかすぐに理解してもらわなければなりません。文法的に簡単で、句読点が適切に使われていることはもちろん、スラスラと読めるものでなければならないのです。
何が書かれているのか考えなくてはわからない文章はダメで、複雑な句読点が必要になるような文章は、はじめから避けなくてはいけません。そうではないと相手にしっかり伝わらないからです。
どうすれば文章を読みやすくできるのか。まず自分で読んでみること。自分が読んでつかえてしまうところは、たいていほかの人もつかえています。
それと、一瞬戸惑うところがあれば、ほかのひとも同じように感じているかもしれません。
コピーの要とは
こちらのコピーをご覧ください。
まだ、〇〇社のチョコレートを食べたことがない? どうぞ一度お試しください。気に入って頂けると思います。そしてきっと、お気づきになるはずです。どこで食べてもいつも同じ、変わらないおいしさを。
このコピーは何を伝えるかではなく、どう伝えるかを重視したものです。
冒頭を見て下さい。これは「?」がついているので質問文です。ただ、少し戸惑ったかもしれません。
読み返しをしませんでしたか?
それから「どこで食べてもいつも同じ」というところでは、いろいろな国で売っているという意味なのだろうか。世代を超えて味が変わらないという意味なのだろうかと感じるかもしれません。
極めて抽象的で考える要素が多いのです。つまり、モヤモヤっとしています。
こういうコピーはよく使われていて、何となくいいような気がします。しかし、本当に伝えたいことが伝わりません。
次の例を見て下さい。どの見出しもメッセージの内容は一緒です。ただし、3番目の見出しが一番はっきり伝わるかと思います。
年収3000万の可能性を秘めた年収1500万円の方へ
達成してしまえば、年収1500万円も一段階にすぎません
年収3000万稼ぎたいとお考えの、年収1500万円の方へ
次の文はあることを複雑にしたもの
同類の者のすることは、同じ仲間なら容易に推測ができること。またその道の専門家であればそのことを熟知していることなのです。
同じことをもっとわかりやすくすると「蛇の道は蛇」ってことになります。如何でしょう。こちらのほうが、ハッキリ伝わりませんか。
読まれる、すなわち広告の効果をアップさせるには、凝った言い回しをつかうのではなく、誰にでも簡単にわかる言葉を使うこと。
説明を付け足す
コピーに補足をいれることで、読まれやすくなります。たとえば、このコピーをご覧ください。
全商品、当店限定です。
これをもっとアピールするには。
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他では決して手に入りません。
もっと読んでもらうには、
全品に保障が付いています。
そして、さらによく見てもらうために
全品に保障が付いています。6ヶ月以内に不具合が出た場合、返金させて頂くか新品と交換致します。
文章をわかりやすくするコツ
文章をわかりやすくするコツをご紹介します。まずは次の文章を読んでみて下さい。
ここで説明するのは、文章をわかりやすくするコツです。たいていの人がすぐに理解できるのは文章をわかりやすくしたときです。
次はこちらを読んでみて下さい。
ここで説明するのは、文章をわかりやすくするコツです。文章をわかりやすくすると、たいていの人はすぐに理解できます。
二つの違いは、始めの例の後半が「たいていのひと」で始まっているのに対し、もう一方は、前文の繰り返しになる「文章をわかりやすくすると」で始まっているところです。どちらかといえば、後者のほうがわかりやすいかと思います。
わかりやすく書くコツは、前文の最後の言葉で、次の文章を書くことです。とはいえ、文を書いたら必ず読んで下さい。自分で読んでみて不自然に感じるときは、たいてい他の人が読んでも不自然です。
わかりやすいが大切なわけ
広告はたくさんのひとに見てもらわなければ意味がありません。大勢の人が読んでいる雑誌、本を考えてみて下さい。学術書に書いてあるような難しいものはありません。なぜなのか。一般的に難しいと読まれない、つまり売れないのです。
こちらをご覧ください。
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もし、こんな見出しだったら、読む気になるでしょうか?普段、こういう言葉を使っている人は、ほとんどいないと思います。
これならどうでしょう。
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知らないのは自分だけかもしれないなんて思わないで下さい。普通に本や雑誌を読んだり見たりしているなら、誰でも知っているような言葉を知らないということはないはずです。
よほどのインテリでもない限り、自分の知らないことの大半は、大多数の人も知りません。だから、利口ぶって使ってはいけないのです。
広告のコピーを書くなら、小学校の高学年が使っている国語の教科書に出てくるような言葉が一番適しています。
勘違いの広告
まずはこちらの広告をご覧ください。
エンジンオイルの広告です。でも、この広告を見たときに目に飛び込んで来るのはスポーツカーがさっそうと走っている姿ではないでしょうか。
商品名を大きく表示していても、まずそれに目が行く人はほとんどいないはずです。普通の人にとってこれはどう見てもF1レースの広告で、エンジンオイルの広告だとは思ってもらえません。
商品を宣伝するなら、それ自体を見せること。
見出しに呼びかけを入れる
まずはこちらを見て下さい。
次にこちら
「~のみなさん!」「~でお困りのみなさん!」「~が気になるみなさん!」という言葉を見出しに付け加えた方がひと目を引くことができます。これはテストの結果、効果が確認されているので使ってみるべきです。
他にもほんの少しだけ言葉を付け加えただけで、問い合わせや請求率をアップさせたケースがあります。広告の効果がうすいときは、手直しをして下さい。言葉が難しくなっていないか、言いにくいということはないか、メッセージがしっかり伝わる内容になっているか、この3つを確認すること。