ワードプレスでブログを作っていく上で、画像の圧縮はとても重要です。とくに画像をたくさん利用するブログでは、画像を圧縮しないとブログがすごく重くなるのでサイトの表示速度が遅くなります。


画像を使っているブログやサイトなら、キレイな画像を表示させたいですよね。しかし、美しい写真はデータサイズが大きいですから、画像を圧縮しなければなりません。


もちろんワードプレスを利用しているなら、画像圧縮用のプラグインが利用できます。ただ、プラグインでは、十分に圧縮されていないこともあるようです。


今回は、画像を圧縮してくれる便利なオンラインサービスを紹介します。利用するサービスによって、圧縮されるサイズが変わってくるので、参考にしてみて下さい。


74%圧縮





画像を圧縮する最大のメリットとは

ブログに画像があると、テキストだけのブログに比べて読みやすく、滞在時間も長くなります。ただ、きれいな画像が掲載されていて見やすいブログであっても、表示速度が遅く使いにくいようでは、それだけでユーザーの心象を悪くし離脱率が上がってしまう可能性もでてきます。


ブログの表示速度を上げる方法はいくつかありますが、最も簡単なのは、画像を圧縮してブログを軽くすることです。


プラグインや画像編集ソフトでイメージファイルを圧縮することも可能ですが、うまく圧縮されていない、画質が変わっていた!ということもありますよね。


プラグインで自動圧縮させていても、圧縮が足りていない画像は、オンラインのツールで最適化させると良いと思います。高性能のツールになると70%~80%くらいはファイルサイズを小さくすることができるので便利です。


プラグインでは、画像圧縮がうまくいっていない……こんなときにはぜひ使ってみて下さい。


圧縮に向いている画像とは

オンラインの画像圧縮ツールをご紹介するまえに、圧縮に向いている画像とそうではない画像があるのでさらっとまとめています。ご存知の方はここは飛ばして下さい。


一般的に使われている画像には「JPEG」「PNG」「GIF」といった形式がありますよね。それぞれメリットとデメリットがあるので、チェックしていきましょう。

JPEG(Joint Photographic Experts Group)

まずは「JPEG」から。ジェイペグと呼ばれる画像で、「jpg」や「jpeg」といった拡張子が使われます。GIFのカラーより多くの色が使えるように開発された画像形式です。


使える色数は約1,677万色と写真などの画像に適しているフォーマットと言えます。ただし、単純な画像、たとえばイラストやロゴ画像といった画像では、線と線の間にモスキートノイズとよばれる現象がおこることがあり、キレイに表示されない場合があります。


また不可逆圧縮の画像なので、圧縮すると元に戻すことができず、圧縮をくり返すたびに画質が落ちるというデメリットがあります。

GIF(Graphics Interchange Format)

GIFは「ジフ」や「ギフ」と呼ばれ、最大の特徴は動く画像を作成できることです。具体的には下のような画像になります。

gifサンプル

ただ、色数に制限があり256色しか使えないので、色彩豊かな写真のような画像には不向きです。色彩の多い画像をこのフォーマットで保存してしまうと、容量が膨大になってしまいます。


しかし可逆圧縮の画像なので、何度圧縮しても画質が変わりません。こういった性質から、色使いがシンプルなイラストなどには向いている画像形式です。

PNG(Portable Network Graphics)

PNGは「ピン」や「ピング」と呼ばれていて可逆圧縮する画像です。このため、何度圧縮してもほとんど劣化されません。PNGが開発されたのは、GIFに特許権の問題があり使用に制限がかかっていたからです。


PNGで使える色数は約280兆色とJPEGよりもさらに多くのカラーを使用することができます。ただ、PNGはRGBカラーにしか対応していないため、色料の3原色(CMY)に対応している画像の場合は、印刷したときにキレイにプリントされないこともあります。


また、PNGではGIFには標準で実装されていたアニメーションが使用できません。それに加え画像の圧縮がJPEGに比べて落ちるといったデメリットがあります。しかし、この3つのなかでは、もっとも使いやすいフォーマットではないかと思います。


おすすめの画像圧縮サイト

さらっとそれぞれのフォーマットをおさらいしたところで、さっそくオンラインの画像圧縮サービスを紹介します。海外のサイトが多いですが、使い方はシンプルかつ簡単です。無料のサービスと有料のサービスがあるので、用途によって使いわけていきましょう。

Kraken.ioなら大量のファイルを一括ダウンロード!

Kraken.ioはJPGやPNGといった画像フォーマットに対応しており、複数のファイルを同時にアップロードすることができ、またZip形式でまとめてダウンロードできます。


ファイルの数が多い時には便利なサービスです。ただ、無料版では、1回に圧縮できる容量が1MBと制限があるため、容量の大きなファイルの場合は利用できないところが不便です。


ただし、すでに圧縮したファイルを再度圧縮するという用途には向いていると思います。有料版になると一度に16MBまでアップロードできます。また、Wordpress用のプラグインやリサイズ機能など、無料では利用できない機能が付いています。

kraken

データ容量を最大で80%も圧縮してくれる優れたソフトJPEG mini

JPEG miniはJPEGフォーマットのデータをほとんど劣化させずに圧縮してくれるサービスです。性能が良いためか仕事で利用している方も多いようです。


ただ、無料版になると1日20枚までしか利用することができず、またオンラインでは1枚づつしかアップロードできない点が使いにくいかと思います。


また、パソコンから利用するときには、以下のように画像をアップロードするボタンが勧誘の表示の下に隠れてしまい分かりにくいといった問題もあります。


画面を動かすと以下のようにアップロードするためのボタンが出て来ます。

jpegmini_com

下の写真を実際に圧縮したところ、オリジナルのサイズは1607kbでしたが、1004kbまで圧縮されました。なので、おおよそ62%が圧縮されたことになります。

画像を圧縮

もっとも使いやすくJPEGやPNGの画像を圧縮してくれるおすすめサイト|Tiny PNG

Tiny PNGの良い所は、使いやすいところです。無料版でも、1度に20枚、一つひとつのファイルの容量は5MBまでと制限の範囲が広く、人気の高いオンラインサービスと言えます。


画像をアップロードする場所もわかりやすく、使い勝手がすごく良いです。

tinypng

先ほどのカメの画像をここでも圧縮してみました。少し時間がかかりましたが、こちらではなんと72%の圧縮に成功です。

TinyPNG の72%圧縮

圧縮した画像はZip形式でダウンロードすることができます。ファイルを開いて確認してみると……

Tnypng圧縮

キレイに表示されていると思います。Tiny PNGでは、WordPress用のプラグインも扱っています。まだ日本語には対応していませんが、評価が高くおすすめのプラグインです。

tiny-compress-images

無料でクオリティの設定ができるOptimizilla

Optimizillaは、一度に最大20個のファイルをアップロードできるだけでなく、1日の使用回数に制限のないサービスです。

アップロードは簡単。下のアップロードボタンをクリックして圧縮したい画像を選択するだけです。

optimizilla_com_ja

圧縮が完了すると、以下のようにクオリティを調整する画面が表示されます。クオリティのバーを上下に動かすと、どのくらい変化するのか確認できます。ただ、圧縮の性能はそれほど優れているとは言えません。とはいったものの使いやすいサイトです。

optimizillaクオリティの設定

画像を圧縮することによって、ブログの表示速度はかなり違ってくるので、画像の圧縮はおすすめです。用途に合わせて利用できるサービスは、どんどん利用していきましょう。


WordPressで画像を圧縮するためのブラグインといえば、「EWWW Image Optimizer」が有名です。このプラグインはワードプレス初心者の方でも簡単に設定することが出来ます。EWWW Image Optimizerのインストールと設定方法は、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。


ワードプレス初心者向け|おすすめのプラグインと設定方法