こんにちは、カプリです。



今回は自由な時間の作り方についてご紹介します。



time-management


ものすごく忙しい人でも、なんとなく時間に
余裕がある人と、それほど忙しいようには見えないのに
なぜか忙しい忙しいといつも言っている人がいます。



なぜなのだと思います?



これは仕事ができるとかできないの問題ではなく、
時間をどう捉えているかで決まってきます。



自由な時間を増やすには、3つのコンフリクトを
知っておくべきです。



人が一日に与えられている時間は、
どんな人でも平等で24時間ですよね。



ただし、感じ方が違ってくると
意味が違ってしまうんです。



時間がないと感じる人とそこそこ自由がある
と感じる人では、時間に対する認知度が違います。




これは時間だけでなく他のことにも当てはまるのですが、
たとえばステーキを食べるとしましょう。



量も質も焼き加減もソースも同じというお肉があるとします。



ただし、大きくてゴージャスで美しいお皿に
すごく美味しそうに盛り付けられていた場合と
プラスチック製のいかにも安物といったお皿に
ボトリとおいてある場合では、おいしさの感覚が違います。



アルコールもそうです。
紙コップで飲む場合とバカラで飲む場合では、
同じものを飲んでいても味が違ってきます。



時間でも同じようなことが起こっているんです。



どういうことなのかというと、あなたが時間を正しく
認知していない場合、時間が足りないと感じますし、
正しく認知しているならば、こういう感覚にはならないです。



実は多忙と言われている現代人が
仕事で必要としている時間の量というのは、
増えているわけではありません。



忙しい忙しいといわれてはいますが、
それほど多忙というわけではないですし、忙しいという人ほど、
それほど働いているわけではないんです。



にも関わらず、私たちのほとんどが週に
40時間くらいの時間を実は無駄にしています。



では何故なのかというと、時間の認知が
正しく出来ていないので、こういう結果になっています。



これはすごくもったいないですよね。
なので自由な時間を増やしていきましょう。



どうすればいいのかですが、特別に難しいことを
したりするわけではないです。



たとえば、週に40時間の自由な時間を作るため
仕事のやり方を変えるとか、睡眠時間を削るとか、
時間の使い方を学ぶとか、こういったことをするなら大変です。



こんなことをするのではなく、
認知の仕方を正すだけいいんです。



もちろん時間の使い方について書かれた本は
たくさんありますし、参考になる本もいっぱいあります。



ここでは、時間の歪みを直して自由な時間を作る
方法についてくわしく説明します。



まずはビジネスのお話をしていきたいと思います。



最近、社会心理学の話でよく話題になるのが、
時間飢饉とか時間汚染の問題です。



まずは時間飢饉のほうから説明しますね。
時間飢饉というのは、寛永の大飢饉とか
享保の大飢饉とか天明の大飢饉とかあの飢饉のことです。



この考えが出てきたのはパウロさんという人が
ミシガン大学で1999年に発表した論文が
きっかけになっています。



なにが書かれているのかといえば
「やることが多すぎるので時間が無い」
という感覚に襲われるというものです。



今は2019年なので、もっとこの感覚が強くなってきているのでは
と思いますが、こういう考えが会社や企業の生産性を
下げているというのが2002年と2003年の論文で
確認されているんです。



結論をいうと「時間がないからやりたいことが出来ない」とか
「やることが多いから好きなことが出来ない」
ということではなかったのです。



「時間がないからしたいことが出来ない」とか
「やるべきことが多いから自由な時間がない」とか
考えるので目の前のことが出来ない
という状態になっているんです。



だからいつまで経ってもやることは終わらないし、
その結果、時間が足りないという感覚に襲われます。



そしてこの感覚があるから、余計に仕事の効率が落ちて、
しなければならないことが終わらないということになっています。



わたしたちは、時間がないとか焦っているときほど、
生産性が低下するように出来ています。



テストの時とか考えてみて下さい。
もう、時間が無いと感じるとパニックになったり、
余計に頭が回らなくなったりしませんか。



私の場合、思考回路が停止します。



どうゆうことかというと、やるべきことが多すぎて
時間がないと考えるから、その結果、生産性が落ちて
やるべきことが出来なくなり、その結果、
時間が足りなくなっているんです。



もしも何かに挑戦しようとしているのに、
失敗したらどうしようとか、間違ったらどうしようとか
同時に考えてしまうと



そうならないためには、これをしておかないとだめだとか
あれもしておかないとだめだという発想が湧いてきます。
すると、本当にやらなくてはならないことに手がまわらなくなるんです。



実際にやるべきことが本当に多すぎる場合は別ですが、
そうでなければ、考えていること、つまり
「時間が足りない」という認識が生産性を低下させて
本当に時間が足りない状態をつくっています。



生産性が下がったことが、
時間が無いという感覚を起こしているんです。



そして、これを解消するには、
「やるべきことはそれほど多いわけではないし、
時間も意外と余裕があるよ!」

といった感覚をもつことが重要になってきます。



そうすれば、時間が自動的に増えてきて、
時間が無いという感覚に陥らなくなります。



まずは本当にやるべきことはほんのわずかで、
「時間はそこそこあるよ!」という感覚を身に付けて下さい。



やるべきことがたくさんあるように感じるときでも
よくよく考えてみたらそれほど多くない
ってことが結構あります。



大抵の人の場合、7割~8割くらいが
しなくてもいいことです。



本当にやるべきことってそれほど多くないですが、
それに捉われていると分からなくなります。



そしてこうなっていることで能力が
低下しているんです。



時間の認知が歪む原因

ではどうして時間の認知が歪んでしまうのか説明します。



2015年デュ-ク大学が行った時間飢饉に
ついての研究を紹介しますね。



123人の男女を対象にしておこなった実験ですが、
お金とか仕事に関するトラブルを想像してもらい、
その結果、こういうことが分かったんです。



コンフレクトという概念をご存知ですか。



コンフレクトとは、相反する意見、態度、
要求などがぶつかり合うという意味なのですが



コンフレクの感覚、つまり相反する感覚が
増えると時間の認知が歪んでくることが分かったんです。



もう少しわかりやすくするならば、これをしなければ
ならないけれどもあれもしなければならない
という感覚が時間の認知を歪ませているんです。



では何がコンフレクトを作っているのか
というと同時にやらなくてはならないことが
2つ以上あるという状況です。



この状況を作るとコンフレクトの感覚は
増していきます。



たとえば、仕事をしなければならならないし
それと同時に育児もしなければならないという状態です。



一つずつ終わらせるという選択が出来ない場合、
時間の認知は歪んできます。



「これをしなければならない」「あれもしなければならない」
それから「こっちもやらなければ!」と考えると
どれから手を付けたらいいのか分からなくなってきます。



一つひとつであれば、すべてを順に終わらせる
ことができるのですが、すべてを同時にすることはできません。



こちらをやっているとあちらが気になり、
なので途中でそちらに移りますが、やっぱり最初のものが気になって、
結局どれをしたらいいのか分からなくなり、
最終的にはどれもできなくなっています。



体は一つしかないので、全部をいっぺんに
やるってことはできないです。



よくよく考えてみると当たり前と言えば当たり前ですが、
この状況が時間がないという感覚を作っていきます。



コンフレクトを無くす方法ですが、
何のためにそれをするのかってことを
考えてみるといいです。



いまはこれとこれとこれをしなければならないけれど、
最終的にどうなれば理想的なのかを考えて
目標に近づけることをやっていけばいいと思います。



たとえば、ダイエットしたいけれど目の前のケーキが
食べたいということなら、最終的にどうなりたいのか
考えたらいいですし、~の試験に受かりたいけれど
今日は勉強したくないということなら、何を優先させると
最終的に幸せなのかとか考えてみて下さい。



相反する考えが衝突するときにコンフレクトは作られるので、
そうならないようにすれば時間の認知は歪んできません。



ここで重要なのが一生を通した目標です。
「こういう自分になりたいから今することはこれかな」って
考えていけば、本当にやらなければならないことが
決まってきます。



一生を通して一番目標にしていることを軸にして
やるべきことを決めていくというのが
すごく重要なんです。



「あれもこれもしなければ!」という場合
人はジレンマに陥ります。



相反する二つの事の板ばさみになり、
にっちもさっちもいかない状態になれば、
ストレスが溜まります。



実はこのストレスがコンフレクトを
作り出す原因なんです。



そこでストレスを解消する方法の一つを紹介しますね。
ストレスを軽減したい場合は、人に親切にするといいです。



これも実験で確認されているので、
ぜひやってみたほうがいいと思います。



何故かっていうと、他人に親切にすることによって
ストレスが発散されます。



こうなることで時間飢饉の感覚が減って、生産性があがるんです。
だからストレスが溜まってきたら、誰かが喜ぶことに
あえて時間を使ってみてください。



それとコンフリクトをなるべく作らないように
するには、やることに順番をつけた方がいいです。



一つを片づけたら次に進むといった
TO DO リストを作るとか、同時にしなければならないことでも
片方が終わるともう一方にもつながっている
といった計画にしてコンフリクトを作らないように
していくことが重要です。



こういうことがデュ-ク大学の研究から
わかったことになります。



時間汚染について

時間の認知が歪む原因のもう一つが時間汚染です。



時間汚染とは何なのかって思いますよね。
こちらも聞きなれない言葉ではないかと思います。



こちらはメリーランド大学のジョン・ロビンソンさんが
提唱している概念になります。



「時間が汚染されている」と聞くと
どんなイメージになりますか?



「大気汚染」はよく使われるので、
わかりやすいかと思います。



大気が汚染されているというのは、ウィキペディアをみると
「大気中に微粒子や有害な気体成分が増加して、
人の健康や環境に悪影響をもたらすこと……」なのですが



時間汚染というのは、時間の中に不純物が入って、
本当にやらなくてはならないことが出来なくなることです。



たとえば、やるべきことに集中したいのに
会う予定ではない人が突然やってきたり、
セールスの電話がかかってきたり…..



目的を中断せざるを得ない状況をつくっていることを
時間が汚染されていると言っています。



何かをまとめてやりたくても途中途中で
作業を分断したら、作業効率は落ちてきます。



しなければならないことが完了しませんから、
時間が足りないという感覚になってきます。



時間汚染は時間飢饉の考えを
加速させているんです。



作業がマルチタスクになっていたり、分断したくない作業を
分断するという状況は、前頭葉にいい影響を与えません。



前頭葉は脳の中でも思考を司る部分ですから、
ここに影響が及ぶと生産性が下がります。



なので時間が汚染されないように
していくことも重要になってきます。



どうすればいいかですが、今していることから
離れなければならないことならしないことです。



たとえば、何かをしているときに電話が鳴っても
出なければいいんです。
本当に重要なことならば、メッセージをいれてくれます。



飲み会に誘われても、あなたにとって
大事なことでなければ、はっきり断ればいいんです。



自由な時間を増やすには、本当に必要で何かしらの価値になる、
そういうものを探してそれをするべきです。



こういった時間の使い方にすると、
本当に有意義な時間が増えてきます。



それでは最後までお読みいただいてありがとうございました。