こんにちは、カプリです。



一年があっという間に過ぎてしまう
というような感覚がないでしょうか?



time

もしも時間の流れが速いように感じるようなら、
それはいい傾向ではありません。



一年はけっこう長く、
いろいろなことが起こっています。



なのでその年を振り返ったときに
何ということなく時間が流れていて気付いたら終わっていた
と感じる人は要注意です。



時間があっという間に過ぎてしまう場合は
しっかりした理由があります。



ここではその理由とこの問題を解決するための
対策について説明します。



今年も何も変わらず終わってしまったとか、
何もできなかったとか考えてしまうのであれば
どうぞ続きを読んでみて下さい。



「何も出来なかった……」と考えたら
気分は良くなりませんからメンタル的には有害です。



さらに、こう考えるならば
モチベーションが下がってきます。



人間というのは本来、前に進む、
つまり成長するのが好きです。



ドラッカーも「去年と同じことを
やっていくのは人生において良い戦略にはならない」
と言っています。



「よし!今年はこんなことに挑戦してみよう!」とか
「こういったことをやってみたい!」
という気持ちがあるほうが絶対いいですよね。



しかし、年齢と共に新しいことには
目が向かなくなってきます。



年を取るにつれて「月日の流れがドンドン早くなっていく!」と
感じている人は少なくないはずです。



子供のころは一年が
「すごく長かった!」と思いませんか?



でも大人になると10年が
あっという間に過ぎていきます。



ではなぜなのか?



時間があっという間に過ぎてしまうのは、
時間を有意義に使っていないからなのです。



つまり、生活が単調になり過ぎていて、
何となくで終わっています。



でもこれって、もったいないですよね。



では、どうすればいいかって
ことになると思います。



カンザス大学の研究で、時間の流れについて
人はどう考えるかという実験が行われました。



時間があっという間に過ぎてしまうということなら、
参考になる情報です。



この実験は、107人を対象に行われたのですが、
どんなことをすれば、急速に時間が過ぎていく
という感覚を防止できるのか、その方法が分かります。



実験では、2つの指示がされています。



まず一つ目ですが、自分に関係しているカテゴリーから
好きなことを2つ選んでもらいます。



カテゴリーとは「仕事とか勉強」あるいは
「家庭・恋愛・友人」などです。



それから過去にわたって数年間に何をしたかと
数日の間に何をしたのかの記憶を思い出してもらいます。



そして数年前を思い出してもらった時と
数日前を思い出してもらった時では、どちらを考えた時の方が
時間が短いように感じたかを答えてもらったのです。



すると数年スパンで思い出してもらったほうが、
数日スパンで思い出してもらった時よりも
時間の流れが速いように感じられた
ということがわかりました。



どういうことかというと、思い出すスパンが長い場合、
人はあっという間に時間が過ぎるように感じます。



しかしこれとは逆に思い出すスパンが短い場合は、
それほど早いスピードで時間が経過していくという感覚には
ならないのです。



つまり、まとめて何かを思い出す
ということが良くないんです。



社会人になると、たいてい一年スパンで
ものを考えることが多くなります。



年末に今年を振り返って「あっという間の一年だった」
と考えている人はけっこういます。




そして「何も出来ずに終わった」とか
「何となくの一年だった」など思ってしまうんです。



こう考えるとつまらないですし気分的にも良くないです。
それに人生を楽しむという気持ちもでてきません。
なので、変えていきましょう。



あっという間に一年を終わらせないためには、
その日にやったことを書いておくといいです。



「今日はこれとこれとこれをした」
ということを書いておいて、
一日に一回くらい見てみるんです。



そうするとその日のことを思い出す機会が増えますから
長期スパンで物事を考えなくなってきます。



すると「毎日何かはやってるな!」ってことになりますから
その年の最後に「何もせずに終わってしまった……」
という感覚になりにくいです。



「短い期間の中で自分がやったことを思い出してみる」
すると「何もしなかった!」なんてことにはなりません。
なぜって、何かしらは必ずやっているからです。



これが一つ目の実験になります。



そして二つ目ですが、
こちらは参加者を2つのグループに分けました。



一つ目のグループには、今年に起きた出来事と
似たような過去を思い出してもらい、
二つ目のグループには、今年に起きた出来事と全く違う過去を
思い出してもらったのです。



どちらを考えたほうが得なのかというと、
この実験ではこういうことがわかりました。



今年と似たような体験を思い出してもらった
グループは、そうではないグループに比べ
時間が早く過ぎていくように感じていたのです。



つまり、今年やったことと同じことを思い出してもらったグループは、
あっという間に時間が過ぎたような感覚になったのに対し
違うことを思い出してもらったグループは
そういう感覚にはなりにくかったのです。



これは人間がチャンキングという感覚を
もっているからです。



チャンキングのチャンクには「塊」という意味があります。
人は、細かいものをまとめて考えることによって
頭のなかで情報をわかりやすくしているんです。



たとえば、電話番号ですが、携帯は080とか090で始まって
080-xxxx-xxxxというように最初に3つ、それから4つそして4つ
という具合にまとまっています。



もしもこの番号にまとまりがなく11桁の全部が
つながっていたら、かなり覚えにくいです。



人は情報がまとまっていた方が、
頭から取り出しやすくなります。



ただ、まとまっていると何かを記録するときには役に立ちますが、
時間について考えた場合、あっという間に時間が経過したように
感じてしまいます。



たとえば、今日一日を振り返って考えた場合と
数年分をまとめて考えた場合では、数年をひとまとめで考えたときは
あっという間に時間が過ぎ去ったような気持ちになるのです。



確かに数年の中で達成できたことが、一つとか二つ
くらいしか思い出せないということになれば、
何もしていないというような感覚になりやすいです。



しかしこれとは逆に全く違うことを考えてもらった場合は
「あ、あの時とは違うことをしているな」という変化を認識できるので、
何もしなかったという感覚にはなりにくいのです。



つまり、頭の中で大きなチャンクを作ってしまうと
時間が早く過ぎていくように感じるってことになります。



人は年齢を重ねれば重ねるほど、
生活がマンネリ化してきて新しい体験を
積んでいくチャンスが減ってきます。



時間が早く過ぎてしまう理由は
「新しいことをしていない」からなんです。



「何も変わらないな」とか「何の進歩も見られないな」と
考えると「やっても無駄だ」とか「どうせ同じだ」という気持ちがでてきて、
余計に新しいことには挑戦しなくなっていきます。



すると成功するチャンスを逃すことになり、
ますますダメだなとか思うようになります。



そうするとメンタル的にネガティブにもなるので、
上手くいかないことが増えてきます。



では、どうすればいいかってことになりますよね。



まずは自分が何に時間を使っていて、
何をしているのかを日記にして短期スパンで
記憶を思い出す練習をしてみて下さい。



そうすれば何かしら違うことを
毎日していることがわかります。



するとあっという間に時間が過ぎていくという
感覚を防止できます。



少し面倒ですが、行動や出来事を書いておくと
時間がまとまりにくくなるので、一年を有意義に過ごすことが
できるようになってきます。



それから一週間に一回でもいいと思いますし、
月に一回でもいいので、意識的に新しいことに
挑戦していくといいです。



興味や関心があるものならば、どんどん挑戦したほうがいいし、
小さな挑戦の積み重ねが成功への道ではないかと思います。



いかがでしょうか。
人生はたった一度きりです。
同じ時間は2度とないのだから、有意義にしたいですよね。



マンネリ化した生活からは何も生まれません。
もしも、時間があっという間に過ぎてしまう
ということならば、ぜひ参考にされてみて下さい。



人生は楽しむもので、いろいろな感動体験を
積み重ねた方が絶対に幸せです。



以上が時間があっという間に過ぎていくのを
防止する方法です。



それでは、最後までお読みいただいてありがとうございました。